2025年度
一般社団法人 茨木青年会議所
第65代理事長 西村 彩
基本理念
~ 日本一のびしろのあるまち茨木 ~
はじめに
茨木青年会議所は、2023年に100名を超え全国的に見てもメンバー数の多いLOMとなり、昨年80%の出席率を達成しOne teamとなることができました。しかし、3年未満のメンバーが半数以上と大変多く、まだ青年会議所活動に参加することへの意義や魅力が十分に浸透しているとはいえません。青年会議所は単なるボランティア団体ではなく、様々な分野において積極的に活動し、得る多くの経験によって意識が変わることで、まちを、組織を、何よりも自分自身を、今よりも「より良くなりたい」と未来を変える団体です。仕事ではなく、自ら会費を払い、プライベートの時間を削って、まちのため、ひいては個々の成長のためにJC活動している。素晴らしく前向きで積極的な人間の集まりだからこそ、やらされるのではなく、【やってみよう!】。未来を変えるために、前向きに活動し、多くの繋がりと経験を持って自己成長を遂げ、あなたが今よりも「より良くなりたい」と変わることによって、茨木青年会議所にとって、まちにとって、大きな宝となります。茨木青年会議所メンバーで力を合わせ、運動を起こした時、日本一の青年会議所になれると信じています。
まちの宝づくり
40歳で自動的に卒業となる茨木青年会議所は、なぜ64年にもわたって歴史を紡いでこられたのでしょうか。それは、設立当初から唯一継続している「拡大」運動が、今よりも「より良くなりたい」と未来を変えるために絶えず、新たな発想や行動力を持つ「人財」を求めて行動してきたからです。青年会議所は「青年に発展と成長の機会を与えること」を使命に掲げており、そのきっかけを創り出すことが拡大運動です。青年会議所には多くの出会いがあり、その人との出会いが意識を変え、行動を変えることに繋がります。人の意識を変え行動した結果、多くの経験が価値となり、メンバー一人ひとりが[まちの宝]となって茨木のために活躍しています。すべての茨木青年会議所メンバーは[まちの宝]です。会員拡大・賛助拡大に対して必要なことは、我々と共に【やってみよう!】と思っていただけるかどうかです。青年会議所活動を通じて、前向きにまちのため、人のためを想い、今よりも「より良くなりたい」と、行動することの出来る[まちの宝]が増えれば増えるほど、この組織は活気に溢れ、素晴らしい未来を創り出すことができます。
まちづくり
まちづくりとは、「身近な居住環境を改善」し、「地域の魅力や活力を高める」ことです。そのためには、行政の計画を待つのではなく、茨木に住み暮らす我々が主体となり、地域特有の課題や独自の魅力を徹底的に調査し、今よりも「より良くなりたい」と未来を変えるために、地域全体で【やってみよう!】と取り組んでこそ、まちづくりが進みます。市民活動が盛んな茨木の特徴を活かし、様々なまちのプレイヤーと繋がることで新たなアイデアを持って価値を創造し、自分たちのまちは自分たちで創り育てていく、ボトムアップ型のまちづくりを行います。茨木市ではダムパークいばきたが完成し、新たな観光資源が増える中、大阪・関西万博の開催に伴い、国内外の多くの方に大阪を注目していただける好機です。今年度は、茨木SDGsの[2.飢餓をゼロに][9.産業と技術革新の基盤をつくろう][17.パートナーシップで目標を達成しよう]を念頭に置き、様々な「人」が集い、多様な活動・価値観が交じり合い、掛け算されることで、様々な価値を創造し、独自の魅力を最大限に活かした民間主導のボトムアップすることの出来るまちづくりを行います。
次世代育成
グローバル化や情報化が進展し、子供たちの65%は将来、今は存在していない職業に就く予測や、今後10年~20年程度で半数近くの仕事が自動化される可能性が高い中、先を見通すことがますます難しくなってきています。現代の日本教育では、集団の一員としての責任感や努力、協力、規律を重視する傾向にありますが、海外の教育では、個人の能力や創造性の発揮、協働、リーダーシップを重視し、学ぶことの楽しさや興味を引き出す工夫がされています。それぞれの教育にはそれぞれの良さがあり、異なる視点を持つことで、より多様な教育を身につけることができます。数値等で測ることが出来る学力や、目に見えて出来る・出来ないが分かる技術や技能、知識や出来ることを増やすだけではなく、これから何が起こるか予測しにくい社会の中で、子供たちが自分らしく生きていくための必要な力という視点として、「夢に向かって努力する」「自分と向き合い、高める」「他者を思いやり、繋がる」「興味関心を広げ、意欲的に学ぶ」子供たち自身が【やってみよう!】と、課題や困難を乗り越え、自己実現を果たしていく経験によって、未来が誰の手にも委ねられることなく、自分自身の手で未来を「より良くする」次世代育成を行います。
みらいづくり
茨木青年会議所は、1961年の創立以来、明るい豊かな茨木の実現のために多くの事業を展開してきましたが、構成メンバーは毎年度入れ替わっており、繋ぎ育まれてきた想いを継承していくことが課題となります。茨木を誇りに思い、茨木を愛する心を持つ。これは茨木青年会議所が繋ぎ育んできた想いです。来年、茨木青年会議所は創立65周年を迎えます。先輩たちの想い描いてきた未来を私たちは創れているでしょうか。65周年を迎えるにあたり、茨木青年会議所が歩み続けてきた過去の事業について学び、そして、私たちも未来を描きながら後世に引き継ぎ、育てていく試みが必要です。まずは、茨木青年会議所として掲げた「70周年に向けてのサスティナブル茨木」を体現できていたのか検証を行います。私たちが掲げたものに対してどう行動し、そしてその結果、何を達成し、何が足らず出来なかったのか、過去の運動をしっかりと検証し見つめ直すことで、これまでの経験と学びを未来の活動へと活かしていくことができます。これこそが茨木青年会議所が64年間積み重ねてきた【やってみよう!】の歴史であり、その先のJCの未来へと繋いでいきます。
組織づくり
我々は今の時代に即した方法で変化に対応する組織であり、これまでの伝統と想いを受け継ぐ使命感を持って、地域や市民から必要とされる組織を目指すためには、円滑で柔軟な組織運営が必要不可欠です。その要として総務と財務があり、全メンバー・全委員会の【やってみよう!】のサポート役として、組織全体の動きを見る組織運営を行います。誰もがより良くなるための意見を言える環境づくりを行い、「変えてはならないもの」と「変えなくてはならないもの」を見定め、時代に即した方法を取り入れて誰もが参加しやすい会議、誰もが参加しやすい組織を目指します。また、SNSの多様化で世界中どこにでも自身の情報を発信することや世界中の方との交流が容易になりました。そこで、多くの人から共感や共鳴をいただくために、青年会議所の機能的価値と、青年会議所の情緒的価値を見出すことで、ファンを増やし組織の運動効果を最大化していきます。そして、今年度は機能的価値として、財政面・コンプライアンス面の遵守を図ります。まずは、メンバーから納入された会費など限られた財源の中で、事業目的の達成と多大なる効果を得ることが出来るよう財政面の支援をするとともに、適正な事業を行えるか、客観的な視点で確認をしていきます。さらに、今年度は茨木青年会議所を、より持続可能な組織とするため、【組織改革2.事業活動収入について】に力を入れ、事業において収益を確保ができる仕組みを検討し実施します。そして、コンプライアンスの遵守は、団体の社会的責任を全うすることにも繋がります。著作権の侵害や、モラルに反したことが起きては、社会的な信頼が失墜してしまいます。「信頼できる団体」というブランドを築くためにも、コンプライアンス遵守を徹底します。
おわりに
2015年の入会当初、メンバー数が減り存続を危惧する話さえ上がっていました。そんなメンバー数が少ない中でも、近畿地区大会茨木大会の開催や大阪ブロック協議会会長の輩出など、多くの先輩方の【やってみよう!】のパワーを目の当たりにし、付いていくことが必死な中で、沢山の経験と成長の機会をいただきました。この数年でメンバー数が増え、チームとなった今だからこそ、我々は日本一のびしろがあるLOMとして、【やってみよう!】の気持ちさえあれば、どんな状態でもプラスに変えることができます。我々が信じ、行動した結果、不安は自信に代わり、経験は誇りに変わり、我々は日本一のLOMとなり、より良い未来へと変え続けていくことのできる団体となります。やってみよう!