理事長所信


2019年度
一般社団法人茨木青年会議所
第59代理事長
坪内 陽平

基本理念

「おもしろい」を追求することで自己の価値を高め、まちの魅力を高めよう

はじめに

青年会議所(JC)は近年「JCしか無い時代から、JCもある時代」と言われてきましたが、悲しいことに入会候補者からはじめに質問される多くが「JCって何をしているのですか」です。一方、茨木市は近年、新駅の開設や新名神高速道路の全線開通における利便性の向上と企業や大学の誘致という大きなプロジェクトにより、さらなる賑わいを期待できる状況です。また、2018年6月18日に発生した大阪北部地震により建物や工作物における課題もさることながら、各種団体と連携する難しさ、自分本位な考え方の横行というソフト面の課題も浮き彫りになりましたが、そのような状況下でも茨木青年会議所の会員は、被災された方々のため、まちのために、自身が被災者であるにも関わらず、茨木市復興のために積極的で献身的な行動をしていただいていることに感動を覚え、仲間として誇らしさを感じました。その姿勢は、他団体の方々から高い評価をいただいております。

2019年度の茨木青年会議所は、会員個人や茨木青年会議所ならではの視点からのアプローチもしくは、会員個人や茨木青年会議所ならではの価値を付加した「おもしろい」運動を実施することで、市民のみなさまへ衝撃をあたえ、その衝撃が茨木市の魅力を高め、今までも、そしてこれからも、オピニオンリーダーを輩出できる必要不可欠な唯一無二の積極果敢な組織であることを広く認識していただくよう取組んでまいります。

そのためにも、会員一人ひとりが言われたことを実行するだけでなく、青年経済人として社会や地域の変化を敏感に察知して一歩先の展開を考え、強い意志と圧倒的な行動力をもって活動しなければなりません。

ひとづくりについて

オピニオンリーダーを輩出する組織として、40歳定年という限られた時間の中で、会員一人ひとりが目的意識をもって活動しています。適当や誤魔化しで活動すると苦しさや諦めへと傾倒し、成長は実感できません。

入会式で「頼まれごとは試されごと」と語った瞬間から私の青年会議所活動は頼まれごとで溢れました。しかし活動を続けていると頼まれごとよりも頼むことの方が多くなり、気付いたことがあります。頼まれたことを何でも引き受けるという意味ではなく「頼まれたことについて、自身がどのような姿勢で対応するのかを、試されている」のです。全て引き受けていたら仕事や家庭は必ず疎かになります。何ごとも正直に一生懸命に、断るにしても正直に、引き受けたら出来る限り一生懸命に取り組むことが大切です。そうすれば周囲から頼られ、頼られることでやりがいを感じ、さらに自らも他者を信じ「必要とする」ことでつながりが強固となり個々の成長が促進され、それが周囲へと伝播されます。切磋琢磨し信頼しあえる仲間が増えれば、おのずと成長の機会が増加します。だからこそ、まずは会員同士の関係構築、そして他者を認めることでの成長促進、さらには互いの切磋琢磨を促す会員交流と仲間を増やす拡大活動は必要なのです。

会員拡大を考える際に重要なことは組織を減衰させないことです。そのためには、単年度の視野ではなく中期的な視野による目標の設定が必須です。さらに候補者リストについては、進捗状況の確認と改善提案の議論が活発になされる土台づくりとしての見直しが必要です。また、茨木青年会議所において拡大活動の要点は組織と人の関係性ではなく、人と人の関係性だと考えています。これまで先輩諸兄が比類なき素晴らしい運動を実施され築いて来られた茨木青年会議所の魅力を疑う余地はありません。ただし、それを入会候補者へ伝えるのは会員個人です。さらには、入会候補者をご紹介いただくことも会員個人の魅力によるところが大きいと考えております。まずは、全ての会員が常に成長する意識をもって積極的に活動し、そこで得た気づきや学びを多く入会候補者に伝え「おもしろい」の共感を得られるようにしましょう。

まちづくりについて

マーケティングにおいて価値観の変化が注目されています。以前は、商品・サービスの機能に価値を感じていたが、現在は商品・サービスによって「得られる経験(おもしろいこと)」に価値を感じるようになっています。まちづくりも同じ発想をするべきです。茨木市では「おもしろい取組みにより価値ある経験ができる」という認知が広がれば、茨木市外からも人が訪れたくなる魅力のあるまちとなり、それによりまちに活気が生まれ、明るい豊かな茨木に必ずつながります。

そのためにも、茨木市のことを徹底的に調べ、課題や魅力を抽出する必要があります。これは良くある文言ですが言い換えれば、茨木に住み暮らす人々が本当に困っている課題や、多くの人が共感できる魅力を抽出するということです。私はこの過程が非常に難しいと考えております。なぜなら私も含めて多くの人がある程度豊かになって来ていると実感してしまっているからです。しかしこの過程が無ければ青年会議所の事業ではありません。まちの魅力や課題を掘り起こし、人と人との出会いや交流、他団体とのつながりという関わりから共同事業を含め様々なプロジェクトを模索し、「おもしろい」を徹底して追求することで「関係人口」といわれる方々も巻き込める価値ある経験ができる事業を検討し実施いたします。

未来を担う子どもたちについて

少子化、情報化、国際化による人々の価値観や生活様式が多様化している一方で、人間関係や地域における地縁的なつながりの希薄化、大人優先の社会風潮により、子どもたちは他者との関わりが苦手、自制心や耐性、規範意識が十分に育っていないという課題があります。そして、多くの情報に囲まれた環境にいる子どもたちは、受け身的な知識が多く、学ぶ意欲や関心が低い現状にあります。こうした状況を踏まえて未来を託す子どもたちには他者と協力することで規範意識や積極性を向上していただき、また大人には子どもとの関わりから社会と交わる中で失いがちな素直さや遊び心を思い起こすことで、感動のある「おもしろい」事業を検討し実施いたします。

国際交流について

青年会議所は世界の恒久的な平和を最大の目的としています。他国の文化、生活習慣、価値観の違いを相互理解することで国際的な視野を広げ世界との友情を育める事業は大いに実施していくべきです。茨木青年会議所においても、姉妹青年会議所である韓国馬山青年会議所との共同事業である児童画表彰はその一つと言えます。目的を見失わず、相互理解と互いを尊重した「おもしろい」共同事業や共同事業提案により、さらにつながりが強固となる交流を実施します。

組織について

青年会議所という名の通り、全ては会議からはじまります。会議での活発な意見交換ができなければ全ての運動が滞ります。また会員である前に、家庭人として、青年経済人として各々の責務があり、日々の活動に割ける時間には限りがあります。このように貴重な時間を用いた会議を、効率的に実施することが「おもしろい」運動展開への絶対条件です。

さらに、この組織は会員一人ひとりの会費により支えられています。徹底的に予算書と決算書の精査することはもちろんですが、会計の規則を含めた諸規則の周知も行ってまいります。

また、我われがいかに素晴らしい「おもしろい」運動を展開していても、様々な情報ツールを活用した迅速な発信がなされていなければ、存在を広く認識していただき、市民のみなさまから運動へのご理解とご協力を賜ることもかないません。また、会員に対しては、様々な運動や活動の予定を発信し共有するだけではなく、多くの会員が参加しやすい情報の提供を検討し実施いたします。

貴重な時間と会費には必ず限りがあります。することを決めるのは簡単ですが、重要なのは何を「しない」のかです。今一度、根本を知り見直しを計る事で効果的な運動につなげられると信じています。

おわりに

私は、青年会議所をイベント団体にするつもりは毛頭ありません。さらには、例会や事業で何が良かったのかわからないけれど個人は成長したから成功だと考える自己満足団体にするつもりもありません。あくまでも、個人の成長を促進させる「ひとづくり団体」であり、常に「おもしろい」運動を発信し続ける団体でなければなりません。

「おもしろい」ことを為すには幾多の障害が待ち構えているかもしれません。しかし挑戦しないことが最大のリスクです。恐れずに「おもしろい」ことへ果敢に挑戦しよう。茨木青年会議所が発足してから57年、敬愛してやまない先輩方から脈々と受け継がれてきた、茨木JC魂は妥協や諦めの無い目的達成への強い意志であると私は考えております。その茨木JC魂をさらに昇華させる覚悟をもって10年後、20年後、2019年度を仲間と笑って語ることができるように

「おもしろい」ことを追求した人こそが人生の「笑者」です。