理事長所信

2023年度 一般社団法人 茨木青年会議所
第63代理事長 北村 真一

基本理念

全員で目標を達成する組織づくり

はじめに

青年会議所運動に、未来を変える力はあるのか。その問いに対して、全てのメンバーが、確信をもって、「未来を変えられる」と答えることができたとき、茨木青年会議所は、さらにもう一段階レベルアップして、真にまちづくりに欠かせない組織に進化します。 メンバーが青年会議所運動に、自信と誇りをもつためには、その活動が、青年会議所にしかできないものであること、そして期限と数値を定めた具体的な目標をクリアし続けていくことが重要です。 本年度、茨木青年会議所は、青年会議所にしかできない活動を通じて、
①100名LOMへの復帰のための会員拡大
②会員候補者発掘基盤と財政基盤充実のための賛助会員100名拡大
③市民の二人に一人が知っている団体への認知度拡大
の3つの拡大(3K)を達成します。
全てのメンバーが、高いモチベーションをもって圧倒的行動量を確保すれば、必ず達成できる目標です。 茨木の未来は、我々の運動によって変えることができます。  

3K達成のためのまちづくり

言うまでもなく、青年会議所運動の真髄はまちづくりです。青年会議所にしかできない、魅力的なまちづくり活動を行うことは青年会議所運動の目的であり、同時に3K達成のための最大の武器の一つでもあります。 ようやくコロナ禍も出口が見え始め、様々な大規模イベントも可能になりだす中、2023年の秋には、様々な市民の声を活かした新たな市民会館が完成します。完成した安威川ダムの周辺整備もさらに加速し、一大観光スポットが誕生間近です。阪急茨木市駅前やJR茨木駅西口の再開発など、まちの景色が一変するような大規模プロジェクトも着々と進行しています。 そんな激しい変化の中で、青年会議所にしかできないことはなんなのか。それはまちを想う様々な個人・団体とコラボレーションして、50年後、100年後も、茨木のために、大阪のために、日本のために、世界平和のためにまちづくりを行ってくれる人材を輩出し続けることです。 本年は、茨木SDGsの中でも特に17(パートナーシップで目標を達成しよう)4(質の高い教育をみんなに)1(貧困をなくそう)10(人や国の不平等をなくそう)16(平和と公正をすべての人に)を念頭に、茨木の若者が、学校では提供されないようなプログラムを通じて、まちへの想いを育み、明るい豊かな社会の実現なくして自分達の真に豊かな生活はあり得ないのだということを体得する機会を提供し続ける一年とします。  

3K達成のための交流

青年会議所の大きな強みの一つが、そのネットワークです。日本中にとどまらず、世界中に志を同じくする仲間がいます。また、我々の運動を応援してくれる先輩方のネットワークも何世代にもわたって積み重ねられてきました。青年会議所の仲間である、ということは単に同じ団体に所属していることによる親近感があるというだけにとどまりません。明るく豊かな社会の実現のために、地域への奉仕のために修練を積み、友情を育んできた仲間であるということを意味します。そして、ネットワークは活用することでさらに強固になり、さらに利用価値が高まります。本年は、国際交流、ビジネス交流の双方から、このJCIネットワークをフル活用します。それによって、青年会議所に入っていて良かった、青年会議所でしか得られない出会いだと何度も感じられる一年間にします。その結果、メンバーの青年会議所運動へのモチベーションが高まるとともに、組織としての魅力も高まり、それが3K達成の下支えとなります。  

3K達成のための拡大

青年会議所は、まちの課題を解決するために、様々な事業を展開していますが、実は最大の事業は、青年達が、まちづくりを通じて、まちのリーダーたるべき能力と志をもった人材として巣立っていき続けていることです。わがまちのオピニオンリーダーの多くが茨木青年会議所を卒業された先輩であることがその証です。まさに、まちづくりを通じてのひとづくり、ひとづくりを通じてのまちづくりというゴールデンサイクルを60年以上愚直に繰り返してきたのです。このことはまさに青年会議所にしかできないことです。 会員拡大は、このゴールデンサイクルとJCIネットワークの存在を最大のアピールポイントとして、全メンバーによる圧倒的行動量による拡大活動によって会員数100名LOMへの復帰を達成します。 全メンバーによる圧倒的行動量による拡大活動を継続して行い続けるためには、拡大へのモチベーションを保ち続ける仕組みづくりと、新入会員のフォローアップ体制の構築と、賛助会員100名の実現を通じての絶え間ない候補者の発掘が重要です。 茨木のまちには、茨木青年会議所が必要だと全メンバーが確信し、その気持ちが圧倒的行動量として現れたとき、100名LOMへの復帰は実現できます。  

3K達成のための広報

青年会議所は、青年会議所にしかできない運動を積み上げ続けてきたにもかかわらず、市民の認知度100%を実現できていません。70周年での市民の認知度100%を必達するために、課題を徹底分析し、年度末の市民認知度50%を目指します。 どんなに素晴らしい事業を展開していてもそれが市民の認知に繋がらなければ、運動をさらに大きく発展させていくことは難しくなります。いい事業を行っていれば勝手に認知度が上がっていくだろうという発想は捨てなければなりません。自分達の姿を必要以上に大きく見せる必要はないのです。この62年間茨木青年会議所が積み重ねてきた実績と、今まちづくりを志す最高のメンバーが日夜圧倒的行動量で運動を展開しているありのままの姿を、絶え間なく、あらゆるチャンネルで発信し続ければ認知度50%は必ず実現できます。  

3K達成のための総務

青年会議所は、会議をする団体です。スタッフ会議、委員会、正副理事長会議、理事会、総会とあらゆるフェーズで質の高い議論を積み上げていくことで、個人の資質によらずに組織として質の高い運動を展開することができるのです。青年会議所ほど丁寧に時間をかけて議案をつくり、精査して審議をはかり、事業を実施していくまちづくり団体は他にありません。この青年会議所にしかできないことを、意味のあるものにし続けるために大事なことは、徹底的な事前調査と、余裕をもったスケジュールを実現するための段取りです。議案に追われ、審議を通すためにスケールの小さな事業しか実施できなくなってしまっては意味がありません。質の高い議案を作るために、徹底的な事前調査を行うこと、それを実現するためのスケジュールの段取りこそが、議案の意義であり、青年会議所は会議を積み重ねる団体であることの真髄なのです。本年は、事前調査とスケジュール管理を全委員会が徹底できるように、総務を担当する委員会がリーダーシップを発揮します。  

3K達成のためのアドバイザリーボード

コロナ禍において非公式のコミュニケーションが激減した結果、茨木青年会議所では入会間もないフレッシュなメンバーに執行部を何度も経験したメンバーの知識や知恵をスムーズに伝えていく機会が減っています。 そこで、経験豊かなメンバーにアドバイザリーボードメンバーとして、委員長、副理事長をサポート、育成していただくことによって、茨木青年会議所のもつ全てのエネルギーを運動の成果へと昇華させていきます。  

おわりに

3K達成のために最も重要なことは、全てのメンバーが、ここに掲げた全てのビジョンを達成するために、意識を統一し、圧倒的行動量を確保し続けることです。容易なことではありませんが、我々が、感謝の気持ちをもって、青年会議所にしかできないことに集中すれば必ずできます。 LOMの内外で懸命にまちのために汗を流す人々への感謝を忘れずに運動を展開すれば、運動の広がりは加速し続けます。 全てのメンバーが、「青年会議所運動には、未来を変える力がある」と確信をもって答えることができるLOMを目指して、青年会議所にしかできない運動を展開しよう。