理事長所信

2020年度 一般社団法人 茨木青年会議所
第60代理事長 大西 将人

基本理念

失敗を恐れず積極果敢に挑戦する

はじめに

青年会議所は、明るい豊かな社会を築くという普遍的な想いのもと、時代の流れが如何に変わろうと柔軟に対応し、持続的な成長をしていかなくてはなりません。その際に必要なのは人間力であり、一人ひとりの意識変革が重要だと考えます。人の心が動くのは、強い意志による行動を目の当たりにし、強い信念に共感したときであると私は思います。青年会議所が意識変革団体である以上、世の中により良い変革をもたらすには、一人ひとりが自己利益や自己保身ではなく、多くの人々の幸せを考え挑戦していかなくてはなりません。 青年経済人として、事業での失敗は許されません。しかし、青年会議所は失敗を成長への糧とできる団体であります。この様な恵まれた環境にある以上、与えられた担いを自身の成長への機会と捉え、機会を活かし、できるかできないかで判断せず、やるかやらないかを自身で決断し、やると決めたら最後までやりぬく揺るぎない想いと、青年らしい勇気と情熱を持って世の中に変革を起こしていかなければなりません。

60周年に向けて

2021年、一般社団法人茨木青年会議所は創立60周年を迎えます。1961年6月24日に全国で206番目の青年会議所として設立され以来、長きに渡り、先輩諸兄の揺るぎない信念と弛まない努力によって、現在の茨木青年会議所は存在しています。私たちが今こうして運動を展開できるのは、先輩諸兄が時代に即した地域から必要とされる運動を展開してくださり、組織の信用を得るとともに、行政や関係諸団体をはじめ、市民の皆様に期待される組織へと成長を遂げ現在に至っているからであります。今日まで茨木青年会議所の歴史と伝統の礎を受け継いでこられた先輩諸兄に、感謝と敬意を表するとともに、茨木青年会議所の歴史と伝統の礎が次世代へと継承していけるよう、その責任の重さを認識し、60周年に向けて準備を進めてまいります。  

誇れるまちづくり

本年は2010年代の運動指針である「和がまち茨木」~まちづくりの原点は人との繋がり~の集大成となる年です。この10年間の運動の成果を示すとともに今後10年、私たちの運動の指針を示さなければなりません。まちに活力を生むのは人であり、人に活力を生むのは夢や希望です。地域の一人ひとりがこのまちの未来に夢や希望を抱き、まちの可能性を考え、自分たちにできることを実践することにより、まちに対して誇りを持つことに繋がると考えます。私たち青年会議所は、次代への変革者としてその時々の社会情勢から今何が求められているのかを考え、青年会議所のやりたいことをやるのではなく、今何が一番まちに必要なのか、何を求められているのかを追求し、青年会議所だからこそできるまちづくりを進めていかなければ なりません。行政や市民の共感を得て、興味を持っていただける運動を展開していき、茨木青年会議所の存在価値を高め、誇れるまちいばらきへと昇華させてまいります。  

意識変革による会員拡大と「人財」育成

より良い社会を創るには、より良い「人財」をひとりでも多く生み出すことが必要であり、私たちはその機会を創出していかなくてはなりません。人は様々な経験を経て成長するものです。しかし、それは相手があってこそ成しえるものであり、また、人の数が多いほど、多様な考えや表現する力が身につき、成長の機会を多く生み出せると考えております。これが、まさに会員拡大はJC運動の本質といわれる所以であります。そして、人をより多く集めるには自身が発する説得力のある言葉によって人の考えを変え、心を動かしていかなければなりません。言葉に信頼性を持たせるには、頭だけで組織の意義や魅力を理解することでも、口先だけでの説明能力を磨くことでもなく、多くの経験を積み重ねることが最も大切です。自ら積極的にJC活動に取り組み、その体験をもって、自分の言葉や行動で組織の魅力や有用性を他者に伝えて行くことで個人の成長へと繋がり、会員拡大の成功へと導けるものだと考えております。 会員拡大は組織の根幹に関わる重要事項でありますので、会員一人ひとりが当事者意識を持って、まだ見ぬ会員との出会いに向けて拡大活動を推し進めてまいります。  

国際交流

青年会議所には、世界と触れ合える機会が多くありますが、会員には国際意識がまだまだ根付いておらず、多くの会員がその機会を活かせていないのが現状です。他国の方と交流し、異なる歴史や文化に触れることにより、国は違っても共感しあえる部分や、この国や、まちで生きている   有難さを改めて実感できるなど、多くの気付きを得ることができます。奇しくも2020年は、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。日本が一時的とはいえ、グローバル色に染まるこの年をきっかけに、世界と触れ合える機会が私たちの国やまちの魅力をより強く感じさせます。そして私たちが行う国際交流が未来の発展へと繋がるものだという意識を高め、国際的な活躍ができる人財へと成長できる国際交流を行ってまいります。  

会員交流

青年会議所は、年齢や業種の異なる多様な価値観を持った青年経済人が集う組織であり自己の見識を高める機会が多くあります。互いに接して交流することでしか得られない知識や経験を身につけられる機会を活かし、参加できる頻度や関わり方は違えど、組織としての共通の目標を持つ者同士、相互理解は必要不可欠だと考えます。お互いに信頼関係がなければ組織として本来の力を発揮することができません。そして、一人ひとりの個性や価値観の違いを認めることで個人が成長し、組織としてのさらなる結束を固めることができると考えております。誰かを大切に考え、お互いに信頼し合える関係を築き、揺らぐことのない   関係性を構築してまいります。  

次世代育成

青少年期における人格形成は、人間関係や生活環境によって大きく左右されます。その中でも豊かな人間性を育むためには、親子の関係がとても重要であると考えます。学校や社会で多くの経験をすることでモラルや道徳心などの規範意識や他人を思いやる心を学んでいきますが、やはり基本となるのは家庭です。子は親から物事の善し悪しや、生きていく上で大切なことを学び育っていきます。親子のコミュニケーションを通じて親は子から、子は親や大人から多くのことを学び、共に成長していくことのできる環境を作っていくことが必要だと考えます。「子は親の背中を見て育つ」と言われるように大人は子どもの手本となるべく身を正し、子どものためと必要以上に手を貸さず、柔軟な発想で、自らの力でやり抜こうとする機会を多く与え、将来を正しい方向へと導いていかなければならないのです。私達青年会議所は次世代を担う子ども達の健全な心を育成し、子ども達を取り巻く環境の変化に対応し問題解決へと導いていくことで子ども達が未来へ希望を持ち、明るい夢を描けるように邁進してまいります。  

ビジネスの機会

私が入会した頃、ビジネスを目的とした会員同士の付き合いや、会社の名刺を渡すことさえもタブーとされていました。しかし、2018年に日本JCの定款に「ビジネスの機会」が明記され、ビジネスの機会をJCで得ることに抵抗を感じる必要はなくなりました。地域で活躍する青年経済人として、自身の成長やビジネスを発展させることは、まちの活力となり、多くの人の意識を変え、地域の発展に繋がるものだと考えております。新しいビジネスを生み出す発想やビジネスの問題を解決する知識や知恵、ビジネスの幅を広げるネットワークといった、JCで得られるビジネスの機会を最大限に有効活用し、自身のビジネスを発展させることで、地域を活性化してまいります。  

青年会議所の価値を高める広報戦略

  青年会議所の認知度の広がりは、未だ途上であると考えております。WEBやSNS等、様々な媒体が飛躍的に増え情報が多く溢れる今、過去の広報手段を検証し、受け手のことをしっかりと考え、何を伝えたいのかを明確にし、緻密で計画的な戦略をもって地域から必要な組織だと理解を得なければなりません。どのようにしたら心に響くのか、伝わるのかを考え、今までの既成概念を取り払い、時代に即したあらゆる手法を活用し、既存の枠にとらわれない、新しい発想で更なる信頼へと繋げていけるよう、私たちの運動を発信してまいります。  

強固な組織作り

私たちの運動をより活発に展開していくためには、JCプロトコルを遵守し、コンプライアンスの強化を図った厳格な運営を行っていかなければなりません。徹底した規律の遵守や各事業や例会の予算及び決算を厳格かつ適正に審査し、地域の発展に向けて運動を展開していくことで、社会的信用を向上させ、これからの運動に繋げていくことが必要です。また、会員の限られた時間を価値ある時間として使うために、時代の変化を見極めながら従来の考え方や取り組み方を時代に即した形へと進化させていくことも重要であり、従来の考え方に縛られずに組織運営の効率化を図らなければなりません。地域に必要とされる組織であり続けるために、厳密な管理体制を確立し組織の健全な運営を図ることで、会員がそれぞれの力を発揮するための大きな礎となって、強固な組織へと昇華させてまいります。  

おわりに

青年会議所は私にとって、社会人としてJAYCEEとして大きく成長させていただいた学び舎であり、かけがえのない場所であります。40歳までという限られた時間の中で明確な目標を持ち、どれだけ多くの学びを得て、多くの仲間と出会い、貴重な時間を過ごせていけるか、それを決めるのは、自分自身です。想いのない行動は誰の心にも響きません。自分ひとりでは乗り越えることのできない困難な壁にぶつかっても、青年会議所にはともに喜び、苦しみを分かち合える仲間がいます。また、日々の運動を行う上でいつも支えてくれる家族や会社の理解、そして自身ではまだ気付いていない多くの方々のおかげだと思える感謝の気持ちや、敬う気持ちを決して忘れてはいけません。様々な壁にぶつかり悩んだとしても、仲間たちの叱咤激励を受けながら、最後までやりぬく揺るぎない想いと、青年らしい勇気と情熱を持って運動を展開していけば、その想いが多くの心を動かし、社会へと伝播していくことで私たちの理想を実現できるものだと信じています。 会員一人ひとりが、茨木青年会議所の会員であることに自信と誇りを持って、失敗を恐れずに一致団結してこのまちの未来のために挑戦していきましょう。