いのちの授業(次世代育成事業「かがやけ!!いばらキッズ いのちの合宿」内にて実施)
10月31日(土) 箕面市、勝尾寺内の宿泊施設にて、「いのちの授業」を実施しました。「いのちの授業」は、茨木JC 希望あふれる次世代育成委員会による次世代育成事業「かがやけ!!いばらキッズ いのちの合宿」内において参加した小学生とJCメンバーを対象に行われました。
群馬県の助産師である鈴木 せい子 先生が始められ、日本各地で実施されているこの授業。同委員会の井上 有紀 委員長が「子どもに生きていることの素晴らしさを伝えたい」という想いで、合宿内で最も重要なものとして開催されました。
まずは井上委員長が、助産師である3人の先生を紹介し、授業がスタートしました。
先生方から、赤ちゃんが生まれるまでどのように大きくなっていくかについて、教えていただきました。
まず先生は子どもたちに紙を配りました。ただの色紙かと思ったんですが、よく見ると紙には小さな小さな穴があり、先生は「その小さな小さな針の穴が、その小さな穴が、自分の一番最初のからだの大きさです。」と説明されました。
その後、誕生までの10か月で、赤ちゃんがどれぐらいの大きさになるか教えていただきました。それぞれの月齢における、本物のお腹の中の赤ちゃんと同じ大きさ、重さの人形を用意していただき、子どもたちに抱っこしてもらいました。
次に、実際に妊婦さんに登場していただきました。
総務・広報委員会の宮田 大輔君の奥様が妊娠8か月で、わざわざ勝尾寺まで来ていただき、おなかの中にいる赤ちゃんの心音を聞かせていただきました。横にいた宮田委員は、8か月の赤ちゃんの人形を抱いていました。
また、比較として子どもの心音も聞きました。通常の状態と、わざともも上げを100回し、その後の心音を聞いて鼓動の速さを胎児のそれと比較しました。そして、赤ちゃんの心臓の音がとても速いのは、お腹の中で赤ちゃんが「早く大きくなりたい。」頑張っていた証拠で、お腹の中の赤ちゃんはお母さんに守られているだけでなく、とてもたくましくすごい力を持っていたことを実感してもらいました。
その後、宮田委員と奥様に、赤ちゃんの誕生を楽しみに待っておられることをお話ししていただきました。
宮田ご夫妻、ありがとうございました。
その後、何やら大きなピンクの袋が登場。何かと思いきや…
実は少し前に、委員長が「子どもたちから一人だけ手伝ってほしいことがあります。やりたい人手を挙げて! ジャンケンで決めようね」と言って、子どもの中から代表者を決めており、その子がこの袋(子宮)の中に入って「出産体験」を行うことになっていたのです。
「頑張って!」というみんなの声援を受け、見事、子宮から生まれた男の子。
生まれた子どもが「オギャー」と泣いて、へその緒をはさみで切るなど。演出もばっちり。
出産体験を行った子に聞くと、
先生「みんなの「がんばれ」の声が聞こえてどうでした?」子ども「うれしかった」
先生「生まれてきたときはどんな感じでした?」「気もちよかった」
と、はにかみながら答えていました。
広報担当も自分の子どもの出産に立ち会ったことを思い出し、少しばかり目頭が熱くなりました。
こうして子どもが生まれてゆく過程を体験しながら学びました。そして先生から、
「お母さんも頑張ったけれど、あなたも頑張って生まれてきてくれた。あなたは、待ち望まれて生まれてきたたったひとつの大切な宝物。みんながこうして生きていることが一番大切ですごい事。みんなは生きていてくれるだけで、周りに人に喜びや幸せを与える力を持っている。だから『生きているだけで100点満点』なんです。」
と、教えていただきました。
その後、子どもたちとビデオを鑑賞。赤ちゃんが生まれた直後の家族の感動、そして子供とともに成長していく喜びが共感できる内容でした。
その後、子どもたちは胎児の人形を実際に触ったり、心臓の鼓動をきく医療機械で自分の心音を聞く体験をしました。その間、メンバーは先生から親としての心構えなどについてお話しいただきました。
こうして「いのちの授業」は終了しました。
広報担当は赤ちゃんが産まれるまでについて、小学校の保健体育で学んだ事がありますが、「いのちの合宿」は、実寸代の胎児の人形に触れたり、赤ちゃんの心音を実際確認したり、出産体験を行うなど、「見て」「聞いて」「感じる」という体験型の内容が多かったこともあり、「自分が生まれたことがいかに奇跡か」ということ、そして「生きているだけで100点満点」ということを深く実感できることが出来ました。
「いのちの合宿」貴重な体験をいただき、本当にありがとうございました。