
9月8日(火) 19時より、茨木市クリエイトセンター研修室にて9月度例会を開催いたしました。
来年に55周年を迎える我が茨木JCにとって、今後どのような活動を行っていくかということを、「
ワールドカフェ」という手法で話し合い、議論していきました。
開会に先立ち、大阪ブロック協議会の委員会メンバーが、9月20日に開催する大阪ブロック高槻大会のPRをされました。

茨木JCでは、「「大阪の未来」創造委員会」に百武 亮介 理事が、「「戦略的な地域経営」推進委員会」に福岡 洋一副理事長が、「大阪ブロック大会運営委員会」に西田 政央事務局長、木本 健君、山本 卓君が出向しており、各委員会が運営する大会もしくはフォーラムのPRに参加しました。

PRの最後には、山本卓君がシュプレヒコールを行いました。

その後、開会宣言、セレモニーと続き、茨木JC 澤田 壮広 理事長が挨拶をされ、本日の例会でどのような結果が生まれるのか楽しみであると期待の言葉を延べました。

続いて、この例会の担当委員会である55周年準備委員会の佐藤 雄平 委員長より、例会の趣旨を説明いただきました。

今回行う「ワールドカフェ」は、複数のチームで分かれて議論するのですが、
- 各チームでテーマ1について話し合い、その内容を模造紙に書く。
- テーマ1が終了すると、テーブルにいるファシリテーター以外は別のテーブルに移動し、メンバーをシャッフルする。
- 新しいメンバーに、ファシリテーターがテーマ1で出た意見を紹介し、それを元にテーマ2について話し合い、その内容を模造紙に書く。
- テーマ2終了後は、またファシリテーター以外は別のチームに移動し、メンバーシャッフルする。
- 上記を繰り返し、最後のテーマとなったところで、メンバーは最初に所属したチームに戻る。
- 各テーマで議論された(模造紙に書かれた)意見を元に、最後のテーマを議論し、その結果を発表する。
という形式で行います。
メンバーをシャッフルして新しいメンバーに入れ替えつつも、過去の意見は模造紙に書いて残すということで、他人の意見を活かしたアイデアを生みやすい環境を作るところが特徴です。
なお、例会当日は、このようなテーマで議論いたしました。

そして、もう一つの特徴は、カフェならではのゆったりした雰囲気でアイデアを出すことです。
JCと言えばドレスコードはスーツで、厳かな雰囲気で、というのが常ですが、今回は柔軟なアイデアをメンバーから引き出すためにも、あえて服装は自由とし、メンバーにはニックネームを記したシールを胸に貼り付けたりしました。

また、飲み物もふんだんに用意されておりました。メンバーが「これもらっていいの?」という声が出るたびに、佐藤委員長が「どうぞどうぞ!」と答えており、メンバー各位が喜んでペットボトルを手に取りました。

今回は茨木JCの5年間に実施した事業についての議論があり、入会年度の浅いメンバーは過去の事業を十分把握できていませんでした。そのため、55周年委員会が過去の事業をまとめた資料を用意し、それらを一読する時間を設けることで、多くのメンバーが議論できる体制を整えられることになりました。


資料閲覧のあと、いよいよワールドカフェがスタートしました
テーマ1は「茨木が将来どのようなまちになっていればいいか」について
最初のテーマと言うこともあり、戸惑いながらもとりあえずチームで意見を出し合うメンバー。
模造紙に書く、としながらも、とりあえず手元にある付箋に意見を書いて貼る、という形が多く見られました。

一定時間経過後、テーマ1が終了し、チームがシャッフルされました。
テーマ2は「5年間の中で良かった事業、知りたい事業」です
ファシリテイターがテーマ1で出た意見を説明した上で、新しいメンバーでテーマ2について議論します。

続いて、テーマ3「5年間の事業でいい意見が集まらなかったものとその理由」
テーマ4「テーマ1で上げられた意見の中で、一番実現したいもの」
と続きます。


広報担当も取材しながらワールドカフェに混じっておりましたが、あるチームで肯定的に言われていた事業が、次のテーマで別チームに移動したところまったく評価されてなかったと言うことがありました。これはチームによる価値観の違いが出ている証拠であり、チームによってまったく異なる意見及び結論になるという、面白い結果となる前兆であったのかもしれません。
そして、最終のテーマ5「テーマ4で得た最も素晴らしいアイデア」
最初に議論したメンバーが元のチームに終結し、議論します。



あるチームの模造紙の中には、メンバーの似顔絵とイメージが描かれていました。
この雰囲気がワールドカフェ独特の雰囲気です。

広報担当も過去に参加したワールドカフェで、お菓子を模造紙に置いて、横に「このお菓子うまうま!」とコメントを書いたことがあります。それ自体は無意味に感じるかもしれませんが、そういったコメントの積み重ねで、柔軟な発想を生み出すきっかけになるのではないかと思います。
全てのテーマが終わったところで、55周年準備委員会、副委員長で、例会の司会を担当していた今井 和秀副委員長が、各チームに発表を促しました。

ちなみに今井副委員長は、昨年のとある例会で今回のように総括の発表をされた際、「B班」を「Bふぁん」と言ってしまい、それが2014年度茨木JC流行語大賞となりましたが、その活舌の悪さは相変わらずと言う感じでした。
最初の発表をされた、チーム「チャラい」は、最近人気急上昇のスポーツで、老若男女受け入れられる予知のある「グラウンドゴルフ」の大会を開催して、茨木を活気つけようと言う案を発表されました。

2番目の発表であるチーム「蔦屋」は、誰もがやったことありながらも規模の大きいものが少ない…という点に着目して、「鬼ごっこ世界大会」を茨木で開催しようと企画されました。

3番目のチーム「ユッキー」は、ファシリテイターがママさんと言うこともあり、小さい子供を任せられる「児童館」が存在する茨木を、という主張を力説されていました。

4番目のチーム「ワッショイ」は、「渋滞のない茨木が素晴らしい」と言うことで、渋滞をゼロにするための工夫について熱く語っていただきました。

通常であれば「そんな簡単にいくわけないやん」で終わりですが、あえて「もし上手くいくとすればどのような方法で?」と問いかけて最終の発表に導かれたことは、柔軟な発想を求められるワールドカフェならではの結論だったのではないかと思います。
最後に、5番目のチーム「童子」は、「1ヶ月間の茨木童子イベントを開催する」という、これまだ仰天の発想であり、「自動車レースを開催する」「期間中は茨木童子が道を歩いていて、見つけた人は幸せになる」などと言ったアイデアを紹介していただきました。

これも、通常であれば「出来たら面白いけど無理だな」というのを「出来たら面白い!」という部分を強調して採用されたものだと思います。
5チームの発表後、55周年準備委員会 佐藤 雄平委員長がまとめとして、「どれも全ていいアイデアでした、やっていきましょう!」と感極まって発言しておりました。

最後に、設営した55周年準備委員会の担当副理事長 稲本 拓司 副理事長が、今回の例会について総括し、「通常ではない仕事着で参加したが、その甲斐のある有粋な情報交換が出来たと思う。」というご意見をいただきました。

最後に、閉会宣言と理事長の点鐘をもって例会は終了いたしました。
広報担当は過去に2度のワールドカフェを経験しており、今回はどうなるかと思いました。厳粛なJCメンバーとワールドカフェの雰囲気がなじみづらい、という予想と、ワールドカフェに慣れたファシリテイターが存在しない事を危惧しながらも、結果的にはこれまでのJCメンバーでは出し得なかった有意義な意見が出たのではないかと思いました。
例会を設営された55周年準備委員会の皆様。ありがとうございました。